本日は静定ラーメンの応力図を解説していきます。
応力図が描けるようになれば、応力がどのように材を伝わっていくのかをイメージできるようになります。
しっかり基本的な考え方を学習していきましょう。
Contents
静定ラーメンの応力図
下図の静定ラーメンの応力図を求めよ。
②力のつり合いを考えて反力を求める
③応力を求めたい点で部材を切断し、片側部分を取り出し、切断面に応力を仮定する。
④力のつり合いを考えて、曲げモーメント、せん断力、軸方向力を求める。
①支点に反力を仮定する
②力のつり合いを考えて反力を求める
ΣX=0より
\(10-H_A=0\)
\(H_A=10\) [kN]
ΣY=0より
\(V_A+V_B-5=0\)・・・①
\(ΣM_A=0\)より
\(10×5+5×2-V_B×4=0\)
\(V_B=15\) [kN]
①に\(V_B=15\)を代入
\(V_A+15-5=10\)
\(V_A=-10\) [kN]
\(V_A\)が(-)なので仮定と逆向きの下向きとなる。
③応力を求めたい点で部材を切断し、片側部分を取り出し、切断面に応力を仮定する。
④力のつり合いを考えて、曲げモーメント、せん断力、軸方向力を求める。
ΣX=0より
\(-10+Q_F=0\)
\(Q_F=10\) [kN]
ΣY=0より
\(-10+N_F=0\)
\(N_F=+10\) [kN] (引張力)
Σ\(M_F\)=0より
\(10×2-M_F=0\)
\(M_F=20\) [kN・m]
②曲げモーメントは、せん断力に垂直距離をかけた値となる。ピン支点では0から始まり、直線的に増加し、せん断力の大きさが傾きとなる。
ΣX=0より
\(N_D+10-10=0\)
\(N_D=0\) [kN]
ΣY=0より
\(-10-Q_D=0\)
\(Q_D=-10\) [kN] (-なので、反時計まわり(↓↑)の組み合わせ)
Σ\(M_D\)=0より
\(10×5-10×2-M_D=0\)
\(M_D=30\) [kN・m]
次にD点の応力ですが、C点からD点に向かうほど、上向きの反力\(V_B\)の垂直距離が長くなるので、反計回りのモーメントが強くなることがわかります。
ΣX=0より
\(N_D=0\) [kN]
ΣY=0より
\(15+Q_D=0\)
\(Q_D=-15\) [kN] (-なので、反時計まわり(↓↑)の組み合わせ)
Σ\(M_D\)=0より
\(M_D-15×2=0\)
\(M_D=30\) [kN・m]
剛接合は曲げモーメントを伝達する。
曲げモーメントの傾きは、せん断力の大きさで決まる。
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