計画は覚えれば答えられる問題が多いです。
それぞれの特徴をしっかり理解して記憶に残る覚え方を心掛けましょう。
今回は集合住宅の種類をいくつか紹介します。
その違いをキーワードを上げながらポイントを抑えましょう。
低層集合住宅(1~2階建)
専用庭をもつ接地型の各住戸を、壁を介して水平方向に連続させた低層の集合住宅。
日照、通風、プライバシーの条件がよい。
コモンスペース(共用庭)と呼ばれるまとまりのあるオープンスペースを住棟間に配置。
居住環境の向上目指した低層の集合住宅である。
共用庭は、コミュニティの活性化を図るほかに、住棟間のブライバシーを確保するための緩衝スペー スとしても機能させることができる。
コモンスペースと反対側の道路側 から各住戸ヘアクセスする形式を路地アクセスという。
中層集合住宅(3~5階建)
各住戸へ階段室で直接アクセスし、1階段当たり各階2戸が一般的である。
各住戸は2面(端部は3面)の開放面を持つので採光、通風、プライバシーの確保は有利である。
二方向避難の計画が難しいことが欠点である。
エレベーターの利用効率がよく、二方向避難計画も容易。
しかし、廊下が屋外に対して開放されていても、廊下側からの採光、通風には限度があり、騒音やプライバシーの確保に難点がある。
土地の高度利用を図ることを目的とした都心型の住棟に適し、共用部分の面積割合を低くすることができる。
しかし、住棟の方 位による日照等の条件の違いや片廊下型の欠点が大きくなる。
日照条件が各住戸で均一化されるように、廊下を南北軸にするのが望ましい。
片廊下型を中廊下形式に合わせ、中間に吹抜け空間を設けたもので、中廊下型の欠点を改善したものである。
しかし、共用廊下を通って住戸に達する形式であるため、廊下側のプライバシーは確保しにくい。
各階ごとに集中ホールを設ける形式。
共用部分を低減し、最も高密度化することが出来る。
避難計画、住戸の方位、プライバシーの確保、に難点がある。
集合住宅の設計手法
奥行きを深くして間口を狭くする手法。
ライトコート(光庭)ライトウェル(光井戸)を設けて、奥行きが深い住戸でも採光、換気、通風を確保することができる。
通常の階高の1.5倍程度(4.5m程度)確保する。
開放的な移住空間と収納スペースの確保が目的。
共用廊下側に居間や食事室を設ける手法。
コミュニティ形成を目的とする。
共用廊下と居間の間に吹き抜け段差などを設けてプライバシーを確保する必要がある。
各住戸の間取りを自由に変更できるように考慮した方式。
第一段階:スケルトン…柱、梁、床等の躯体部分と廊下エレベーターなどの共用部分
第二段階:インフェル…間取り、内装、設備等の部分
二段階に分けて計画し工事を行う。
戸境壁は乾式工法を採用したほうが、将来の住戸変更に対応しやすい。
自ら居住のための住宅を建設しようとするものが組合を結成して、企画、計画から建設、管理までを行う方式。
個々のプライバシーを尊重しつつ、移住者の相互扶助活動を活かして円滑な日常生活が営めるように、
共同の食事室、調理室、託児室、洗濯室などの共用施設を住棟内に設けた方式。
ひとつの住戸を複数の入居者で分け合って居住する形式。
キッチン、バス、トイレ等は共有し、プライベートな個室は確保する。
まとめ
合わせて過去問に取り組むことで、どこがキーワードになっているのかがわかります。
どんどん過去問に取り組んでいきましょう。