私が思う理想的な講義とは

今日は日頃私が感じている講義の仕方について考えていきたいと思います。
将来的に私は、自分の思う一番効率の良い講義を実現してきたいと考えています。
勉強の仕方について、日頃の悩みや思いがある方はぜひ参考にしてみてください。

スポンサードリンク

印象に残っている生徒の話

もう3年前くらいの話になりますが、とても印象的だった生徒がいましたのでまずその話をしたいと思います。

その生徒からある日相談を受けて、「自分で勉強していた方が効率がいいんじゃないか」という話をされました。
講義の前には必ず予習を行ってくるのですが、理解している項目を1日かけて講義を受けなければならないことに不満を感じていたそうです。

私は「講義に出なくていいから解らないところをまとめておいて」とアドバイスしました。

それから、その生徒はたまに私の講義に出て来て、今何をやっているのかを聞くと、ひたすら過去問をしていると言います。
そして、わからないところをきちんとノートにまとめてきてくれて、そこだけを質問して、全体講義の最中は問題集をやっているというスタイルでした。

私はそのやり方で合格できるように、計画性をもって勉強することを提案します。
過去問から試験に問われる問題を精査する方法はとても効率がいいと思っています。ですが過去問だけをやり続けても応用力は付きません。
なのでまずはしっかりスケジュールを立てて、全体像を把握するために問題集を全教科一周した上で、聞かれ方が変わっても対応できる学習の仕方を指示しました。

それからというもの、私の講義にたまに出て来て毎回講義の終わりに、手帳を見せてくれてスケジュールを私と一緒に確認するということを続けていきました。
そしてその方は一回で学科試験を突破しました。

今までいろんな生徒を見て来て、自分で計画性をもって行動できる方は、ほっておいても合格しています。
自分が合格するためにはどういう行動をしなくてはいけないのか、それにはどのくらいの時間が必要なのかを理解しているからです。

印象に残っている営業さんからの依頼の話

これも同じ年に起きた出来事なのでとても印象に残っている話になります。

営業さんから「付き合いが長い企業さんで、うちの学校に通うか迷っている方が、勉強の仕方で聞きたいことがあるらしいから相談に乗ってくれないか」という依頼でした。
私にとっては業務外の仕事だし、給与がもらえるわけでもなかったのですが、困っていて私に出来ることがあるならという気持ちで引き受けました。

内容としては「法規でどうしても時間が足りなくなってしまう、法令集の早引きの方法やうまい活用の仕方がないのか」というものでした。
私は、「まず法規という教科は法令集を使わなくても、答えられる問題をいかに増やすかが重要です」ということを、その理由とともに丁寧に説明しました。
そのことについては前の記事にもまとめているので、興味がある方はぜひ参考に読んでみてください。

後日、営業さんから電話がかかってきて、何かと思えば相談受けた方からクレームを受けたと言われたのです。
詳しい話を聞くと、「つまらなかった、出来ないことを言われた」みたいなことを言っていたそうです。

私はその話を聞いてとてもショックを受けました。
感謝されることはあっても、文句を言われるようなことはしていないと思ったからです。

でも今考えると、その方は法令集の早引きについて聞きたかったのに、法令集を使わない方法を言われても出来るわけないっと感じてしまったのでしょう。

しかし、なぜ私がこの方に法令集を使わない方法の話をしたかというと、法令集の早引きの仕方がわかったところで、それは本質的な解決にはならないということを伝えたかったのです。
ですが、それが解る人と解らない人が存在することに、とても衝撃を受けました。

私が思う理想的な講義とは

私は、こういう方でも勉強の本質はどこにあるのかを、時間をかけて説明すれば理解できると思っています。
つまり、勉強を教えるのではなく、勉強の仕方を教えたいのです。

それさえ理解してしまえば、私は何も教えなくても受講者は自分の力で合格できると確信しています。

自分で考えて、自分で答えを出せる能力。
解らないところ、覚えていないところを整理する能力。
自分の環境を考慮しながら合格できるペースで計画を立てる能力。

つまり、
「なにも教えない講義」が私の目指す理想的な講義なのです。

教えないとは、あくまで理想であり、実際には教えなくても良くなるが正しい表現かと思います。
どういう内容で講義を行うのかというと

受けたい人の、質問したい内容を事前に報告してもらい
私はその解答を準備して、
当日全体講義で、その質問に対して共有を行う。

アウトプット教材を準備して、受講生に解いてもらう。
出来た人は自分で正誤を確認、
間違っていたところを私と再度確認、

類似問題に挑戦してみる、
あとは確認と整理の繰り返し。

最後に、勉強の仕方についての講義。
モチベーションの維持の仕方について、
集中力の持続の仕方について等。

これを定期的に開催し、あとは自分で学習を進められるようにする。
これが一番効率がいい講義の形だと思っています。
そしてお金がかからない。

最後に

今年はもう勉強の仕方から教えるとかいう時期ではないので、こういった講習は行うかわかりません。
需要があればやりたいとは思いますが。

来年度は早い段階でこういう講習会をやりたいと考えています。
そして来年は、大学生が卒業後にすぐに受けれるようになります。
ですので学生の方向けにこういう発信をしていきたいという思いです。

そして来年はオリンピックの関係で試験日が2週間早まることが決定しています。
このことからも、早い段階でいかに準備できるかが合格のカギになることは間違いないでしょう。

この記事を読んで共感してくれた方、又は定期講習をうけてみたいという方はぜひコメントいただけると嬉しいです。
いろんな方の意見を参考にしながら、理想的な講義とは何なのかを追求していきたいと思っています。

速学 一級建築士の学習Webサービス

一級建築士学科試験に合格するための、
効率的な学習Webサービス「速学を運営しています。

無料でお試しができるので、ぜひご利用ください。

速学ロゴ

Webテキストと紙のテキストも好評販売中!
詳細はこちらから。



スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする