[一級建築士学科試験]R5年度本試験の分析と正誤逆転問題について

今回は、昨年の本試験問題であるR5年度の問題分析と正誤逆転問題の重要性についてお話しいたします。

先日、速学ではR5年度の問題を使用して速学内で効果測定を行いました。昨年の本試験でも同様の結果が見られましたが、得点できている方とそうでない方との間には大きな差が生じています。これは、これまでと異なる表現や視点から問題が提示されており、それにどれだけ適応できたかが、得点において大きな違いを生んでいると考えられます。

R5年度問題の分類 

基本:テキストに記載している基本的な問題

応用:基本問題の周辺知識として理解すべき問題

個別:基本問題及び応用問題の知識では解くことのできない問題

反対:問われている内容の正誤が逆となる問題

同一:問われている内容が同じ問題

類似:解き方が同じ問題

  一問一答問題数  四択問題数
合計 448  13
基本 94 8
応用  108 4
個別  25 0
反対 43 0
同一  133 0
類似 45 1

近年の問題傾向について

上記の表のうち応用問題個別問題において正答肢とされている問題数が非常に重要になります。

R年度の一問一答において、正答肢とされている問題数は、

応用問題108問のうち17問

個別問題の25問のうち8問となります。

四択問題(125問)中25問は今までに見たことがない新しい内容の問題正答肢とされている問題となっています。

これらの問題に対処するためには、他の問題と比較した上で、消去法応用力を駆使して解答にたどり着く必要があります。つまり過去問の知識だけでは得点することが難しい問題といえます。

それ以外の四択問題(100問)については、十分に過去の問題を理解していれば、比較的得点できる問題となります。

これは、過去問を正確に理解して、ほとんど完ぺきに解答しなければ、合格できないことを意味しています。

また、近年の傾向として、基本問題においても、今までの表現とは異なり、自身の知識を駆使して判断できなければ得点が難しい問題が見られます。

具体的な例として次の問題が挙げられます。

環境No.9

この問題は、音に関する基本的な知識を理解していれば、簡単な問題となります。

音は遮蔽物の面密度が大きいほど失われます。過去問においても、こういった面密度や透過損失に関する問題は何度も出題されています。

本試験では、その知識と結びつけて答えを導き出せるか、応用力を試されているわけです。

法規No.14

この問題は、法 第27条の改正がされてから初めて問われた内容の問題になります。

ポイントは法 第27条 第1項においては主要構造部の仕様が決定するだけであるということです。それさえ理解していれば、「耐火建築物としなければならない」というのは誤りであることが瞬時に判断できます。

しっかり理解を深めていれば、法令集を引くような問題ではありません。

このように、今まで問われていなかった表現や内容についても、過去問の知識を正しく理解していれば、得点に大きく繋がることになります。

反対問題について

反対問題の数は、今まで問われたことがなかった問題を対象としています。

R5年度では、答において43問も出題されており、これからも出題される可能性が高く、普段から意識して勉強する必要があります。

具体的な例として次の問題が挙げられます。

構造No.28

H20年度に出題された問題の数値部分を言い換えた問題になります。

正誤が入れ替えられた時に、どのような問題が想定できるのか考えながら勉強を行っている人にとっては比較的容易な問題となりますが、試験範囲が膨大であるため、確認が難しい側面もあります。

過去問の学習の注意点

1問1答で過去問を繰り返し学習していくと、正解率が向上していく一方で、理解していると誤解するケースがしばしば見受けられます。

本試験では、4つの選択肢のうち3つが正しい記述で、1つが誤りの問題という構造が多いため、1問1答において、適当に正しい記述であると解答すれば、最低でも75%は正解することになります。

要するに、単に正解したかどうかだけでなく、数値用語イメージが正確であるかどうかを確認することが重要となります。

正誤逆転問題について

速学では20年分の過去問に対して分析と分類を行い、各単元の主要な問題に正誤逆転問題を作成しました。

正誤逆転問題では、誤りの問題を中心に作成しています。この問題を導入することにより、従来の問題を単に読み流して覚えているだけでは、正確な判断が難しい問題が増えます。

この問題をうまく利用することで、正確な知識のアウトプットの確認や、新たな問題への対応ができ、応用問題に対する思考力も向上します。

残り試験までの期間は、自身が気付かない視点から問題にアプローチし、正確な知識の整理を行う必要があります。

正誤逆転問題の意図を十分理解した上で最大限にご活用いただければと思います。

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