今回は令和元年度の学科試験の結果を元にこれからの試験において何を意識して勉強をしていけばいいのかを私なりに分析していきます。
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試験問題の分類
まず結論から言いますと、過去問は多いことに越したことはありません。ただし、全てが効率よく消化できなければ意味がありません。
そして10年分でも十分合格できます。その場合、原理・原則の理解が必要になってきます。
上図の説明をしますと、青い小さな丸が学科試験における各教科の合計問題数125問と捉えて下さい。
そのうち赤の円の内側の問題が97問で今年の合格ラインになります。
青いラインは、基本知識、いわゆるテキストに載っている赤字・太字を押さえれば答えられる問題数が95点分と、原理・原則をきちんと理解していて数値を正確に覚えていれば答えられる問題数が20点分、合計115点はテキストを完璧にしていれば取れる点数になります。
そして11年分の過去問を完璧に網羅した場合、本試験におけるカバー率は110点になります。ここでテキスト115点分と差異がでるのは、過去問では問われていない問題でも法改正・新規問題がテキストでは5点分カバーできているということになります。
20年分の過去問では110点に更にプラス5点の加点が望めるという分析結果になっています。
ここで考えなくてはいけないのがプラス5点をするために11年分から20年分に増やすべきなのかということです。
労力だけで考えると、作業が単純に2倍増えて結果は110点が115点に増えるという作業をするのが本当に効率の良い学習なのか?ということです。
いやいや、5点増えるならやるべきでしょ!・・・本当にそうでしょうか?
これは点だけを見て、全体の面を見ない学習と私は表現しています。
なぜなら先ほど述べたように基本事項と原理・原則を正確に理解し覚えた場合でも同じ期待値になるからです。
それだけではなく、問われ方、数値、用語、大小関係、を変えてくるような問題に対応できる学習の仕方となります。
つまり2倍の労力を費やして点ばかりを勉強するより、
11年分の自由に移動する点の位置をすべて把握できる、原理・原則つまり面を構築したほうが、いかなる問題にも対応ができ、効率が良いということです。
面を完璧に構築できた人が更に精度を上げる目的でプラスαの勉強をするために、更に古い過去問にトライすることはいいと思います。ですが初めから膨大な問題量をこなそうとするのは、まさに視野が狭く、点しか見ていません。
20年前の問題の罠
現在の建築技術は日々進歩し、新しい技術が発展し応用されています。そんな中で20年も前の問題をよく理解せずやっていたらどうなるでしょうか。そんな問題は本試験ではもう問われないし、技術が変わっても不変的に使える知識であれば、それはもうテキストに載っている知識です。
今年度も試験範囲に大きく影響される法改正が数多く変更されています。20年も前の問題では現在の法に適合しなくなった問題も数多く存在します。それらは教材を制作する側の意図で現在の法に適合するように問題文が書き換えられているのです。
その過程で、ものすごく細かいことを理解していないと解けない問題とかが普通に出回っています。それって本当に必要な知識なのでしょうか。試験元は当時の試験でそういうことを意図したわけじゃありません。不変的に使えて毎年問われるような問題なら、古い問題使わなくてもテキスト理解すればいいということです。
余力がある人はやればいい程度のもの。むしろ11年分を徹底的に理解し、数値・用語を正確に答えられるようにしたほうが、はるかに効率的になります。
そもそも資格学校が11年分しか扱ってないのに、実績(合格率)を残しているのが何よりの証拠です。
通学の罠
学校で教えてくれることは所詮テキストの内容。別に通学じゃないと受からないわけではありません。
合格率がいいのは、学校のおかげではなくて、努力する人が通学生に多いだけです。
利点があるとすれば、お金を払っているからやるしかないという自己暗示くらいです。
今の有料講座の内容は、法改正や新規問題対策で本当に問われるかどうかよくわからないところを取り上げ、ほかの受験生と差をつけるための内容になっています。
しかしそれは本質的なものではなく、ただの学校側の自己満足である。真に理解させなくてはいけないのは、原理・原則を理解させることであり、その知識を応用できるかを確認させるべきです。
これが一番問題であり、学校のカリキュラム通り、毎週言われたことをこなしていくと、すべての試験範囲を教えてもらえるのが5月の中旬になります。全体の範囲を理解出来ないまま試験の本番がくることになります。そしてその時に始めて試験までに間に合わないことがわかります。
そうならないように自分で過去問11年分を計画的にこなし、まずは理解することよりも、試験範囲を知ることから始めるべきです。
まとめ
原理・原則を理解するとは?
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速学式の穴埋め問題で数値・用語を正確にアウトプットできるようになれば、過去問レベルの問題は簡単に解けるようになります。
実際に利用してみて過去問が解けるようになるのを実感してみよう!